妊活 スクリーニング検査①~自費採血について~
2022年2月24日
当院では初めて受診され、今後当院で治療を希望された患者様に
スクリーニング検査として自費採血検査を受けて頂いてます。
今回は、その自費採血検査についてお話ししていきます。
当院の自費採血検査の項目は6つあります。
➀AMH~抗ミュラーホルモン~
AMHとは卵巣の予備機能を表すもので治療の指標となります。6カ月毎に再検査します。
検査結果から適した治療法をご提案させて頂くことができます。
AMHが低いからといって、妊娠率が低いということではありません。
妊娠率は年齢が上がることによって、低下していきます。
②栄養解析
妊娠に向けての食生活改善、体づくりは非常に重要です。
採血結果と問診から、不妊治療専門の栄養カウンセラーが栄養指導させて頂きます。
栄養カウンセラーによるブログも開設していますので、そちらもご覧ください。
③血算
血算とは白血球や赤血球、血小板のことです。
妊娠するには、卵巣や子宮には十分な血液量や血流量が大切です。
血算の結果より、貧血や感染、出血傾向などを調べることができます。
④フェリチン
体内の鉄貯蔵量を確認します。血算が正常でも、フェリチンが低いと隠れ貧血と言われています。
フェリチンが低いと血液中の酸素・栄養不足となり、着床不全や早産・流産のリスクを高めると言われています。
⑤HbA1c
糖尿病があると、妊娠後に合併症や流産の可能性が上がります。
⑥クラミジア抗体
過去現在クラミジアにかかったことがあるか血中の抗体を検査します。
卵管造影の前に必ず行う検査です。もしクラミジアが腟にいる状態で卵管造影をしてしまうと
クラミジアがお腹の方へ広がってしまい、腹膜炎などの別の病気の原因になってしまうこともあります。
⑦血液型
Rh+/-の確認も行います。妊娠中のトラブルに早急に対応できるように確認させていただきます。
⑧風疹抗体
ワクチンは殆どの方が幼少期に接種されていると思いますが、抗体は下がっていることが多いです。
抗体価が十分でない状態で、妊娠初期に風疹にかかると、出生児が先天性風疹症候群にかかることがあります。
必要に応じてワクチン接種をしますが、生ワクチンとなりますのでワクチン接種から2カ月は避妊期間となります。
2022年2月現在は上記検査内容は自費診療となります。
4月以降は変更となる可能性もあります。
ご不明な点はお気軽にご質問下さい