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不妊の治療

当院の不妊治療に対する考え方

まずタイミング指導から始まり、誘発剤を使用してのタイミング指導、人工授精を一定期間行なってみます。しかし、それらの治療を行ないながらもなかなか妊娠に至らないようであれば、医師と患者様側との話し合いで体外受精へとさらにステップアップしてみます。

すべての患者様はその背景が違います。その患者様の今までの治療歴、月経歴等お話をお聞きし、その患者様ごとにあった治療内容を考えさせていただきます。

例えば、40歳以上の場合は状況によっては初めから体外受精となることもあります。近年、不妊の原因が年齢であることが圧倒的に多い状況ですので、より成功率の高い治療への早期のステップアップは重要です。

不妊の治療法

不妊の治療法は大きく4つあり、ステップアップ法で段階的に治療するケースもありますが、ご夫婦の状況(年齢、不妊期間、過去の治療歴、ご夫婦の不妊原因や程度など)に合わせて最適な治療方法をご提案させていただいております。

Step 01

タイミング法
経腟超音波検査による卵胞や子宮内膜の計測、尿中LH 、子宮頚管粘液の状態の観察等により排卵日を推測し、タイミング指導をいたします。
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Step 02

薬物療法
排卵障害がある場合には、薬剤を使用します。軽度の排卵障害には、経口の排卵誘発剤から使用し、無効の場合は注射の排卵誘発剤を使用します。
多胎妊娠卵巣過剰刺激症候群を予防するため、経腟超音波検査を随時行いながら、慎重に治療を行います。また、プロラクチンが高い場合は、それを正常化する薬剤を使用します。
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Step 03

人工授精
排卵日に合わせて、ご主人に精液を採取していただき、精液を調整して良好な運動精子を集め、子宮内に注入する方法です。子宮内に精子を入れるところまでが「人工」的で、そのあとは自然妊娠と同じです。
精子が少ない、運動率が悪い、フーナーテストが不良である、性交障害がある、等の場合に適応となります。
当院では良好運動精子をできるだけ多く回収するために、専用の精子調整液を使用して、遠心分離、洗浄濃縮後に人工授精を行っております。人工授精の妊娠率は女性の年齢や精子の状態により大きく異なりますが、 1 回あたり数%~10数%です。
人工授精で妊娠した方の9 割前後は、人工授精 5〜 6 回までに妊娠をされております。特に女性の年齢が高い場合は、回数にこだわらず早めにステップアップを検討する必要があります。
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Step 04

体外受精・顕微授精
体外受精は、特別な針を用いて卵巣から卵子を採取し、体外で精子と受精させ、受精卵を培養しカテーテルを用いて子宮に戻すという治療です。
対象者は大きく分けて(1)卵管性不妊、(2)乏精子症、(3)免疫性不妊症、(4)原因不明不妊症に分けられます。
また、自然妊娠が望めない、あるいはタイミング療法や人工授精( AIH )などの一般不妊治療を施行しても妊娠に至らない場合にも体外受精が勧められます。
また、体外受精で受精が起こらなかった場合や、体外受精では受精が困難なほど精子の状態が悪い場合には、顕微鏡を用いて、極細のガラス管に精子を 1 個だけ吸引し、卵の細胞質内に注入する ICSI (卵細胞質内精子注入法)という方法も用いることがあります。
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