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取り違え防止システムの導入

取違防止システムの導入

当院では患者様からお預かりした卵子、胚、精子の取り違え防止のために、二人のスタッフによるダブルチェックを徹底して行ってまいりました。この度、一層の管理体制の強化のために、「取り違え防止システム:RI Witness」を導入致しました。これにより、培養業務時における取り違えを決して起こさないように取り組んで参ります。
今回当院で導入するRI Witnessは、不妊治療の現場で用いられることを前提に開発されており、欧州・米国では、医療機器としての認証を取得しています。これまでに世界中の120施設以上での採用実績があり、このシステムを用いて既に100,000人以上の出生が確認されており、十分な安全性が証明されていると言えます。
日本では、3施設目の導入になります(2018年9月30日現在)

取り違え防止システム導入のメリット

  1. スタッフの目による管理にコンピューターによる管理を加え、トリプルチェックを実施することにより、現在よりもより安全な治療を提供することができます。
  2. 作業スペースに別の患者様のdish等があった場合にはアラームがなります。このため、作業スペースに別の患者様のdish等が存在しない状態での操作となり、より安全な作業環境が実現できます。
    (バーコードシステムでは赤外線で照合していない別の患者様のdish等が作業スペースあってもアラームはなりません)
  3. 培養士が行う操作(精子調整、採卵、体外受精、胚移植、胚凍結、精子凍結)の情報(日時、担当スタッフ、操作の正誤)を記録できます。

ICタグ(RFIDタグ)の特徴

  1. ICタグはラジオ波を通じて情報を読み込みます。ICタグリーダーは認識範囲にかざすだけで、タグの情報を読み込むことが可能です。また、同時に20個近く認識することが可能でスキャン忘れが起きません。(一般的なバーコードリーダーは赤外線で1~2個毎にスキャンする必要があります、スキャン忘れの可能性や読み取りに時間がかかることがあります。)
  2. 患者情報や胚の処置情報などは、リーダーにかざした際にICタグに付与可能です。バーコードシステムは事前に患者情報を書き込んでおく必要があるため、貼り間違えた時点で、取り違えを発生させるリスクがあります。
  3. RI Witnessは不妊治療の現場で用いられることを前提に開発されており、欧州・米国では、医療機器として認証を取得しています。用いられる専用のICタグは、使われる電波及び、シール部分の粘着物質の安全性の確認を行っています。
  4. 臨床においては本システムを用いて既に100,000人以上の出生が確認されており、十分な安全性が証明されているといえます。

RI Witnessで使用するIDタグの周波数について

超超高周波(3 GHz – 30 GHz)
BluetoothやWi-Fi電波等( 2.4-5.9 GHz )
超高周波(3 GHz)
4G通信携帯電話(2.5GHz)
高周波(300 MHz)
RI Witness 13.56 MHz
低周波(30-300 KHz)