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慢性子宮内膜炎検査

慢性子宮内膜炎検査(CD138陽性子宮内膜炎)

子宮内膜の組織学的検査のご案内

近年、慢性子宮内膜炎と着床障害との関係が注目されています。慢性子宮内膜炎は、細菌感染等による子宮内膜間質への形質細胞(CD138 陽性細胞)の浸潤を特 徴とした疾患です。

形質細胞とは、骨髄で作られる白血球の一種であるB リンパ球(B 細胞)が成熟することによってできる細胞です。正常な状態では、細菌やウイルスが体内に浸入すると、一部のB リンパ球が形質細胞に変化します。形質細胞は細菌やウイルスを撃退する抗体を作り出し、感染や疾患の発生を防ぎます。
慢性子宮内膜炎の原因は、細菌感染の可能性があるため、子宮内膜間質内に形質細胞が複数存在することが確認できれば、細菌感染によって内膜が炎症を起こしていることが分かります。そのため、形質細胞(CD138 陽性細胞)を免疫染色することで、慢性子宮内膜炎の診断がつきます。

1検査について

【検査方法】
内診室にて子宮内膜を採取します。個人差がございますが痛みを伴う検査となります。

【検査時期】
高温期(黄体期)に行います。(受精卵が着床する時期)
※月経中にお電話にてご予約ください。個々の月経周期によって検査時期は異なります。
※検査をご希望の方は17:00までにご来院をお願い致します。
※検査を行った周期は、タイミング法・人工授精・移植はできません。

【費用】
自費 14,300円(税込)

【検査時の注意事項】
※ 検査当日はナプキンを持参ください。
※ 平日検査希望の方は17:00までにご来院をお願い致します、土曜日も検査可能です。
※ 検査を行った周期は、タイミング法・人工授精・移植はできません。

【検査判定】
正常値:5 個以下/20視野 検査結果は、約2~3 週間で結果がでます。

2子宮内膜炎検査陽性だった場合の治療について

CD138 陽性細胞を5個以上認めた場合は、抗生剤治療を行います。

【治療方法】1)
第一選択薬 ビブラマイシン(テトラサイクリン系)1 日2 回×14 日間内服。

【治療中の注意事項】
※治療中は避妊していただきます。ヘム鉄・亜鉛のサプリは薬剤効果を弱める為、中断となります。

【内服治療後について】
再検が必要な方は、内服終了後1カ月が経過した月経終了直後に再検査を行います。
再検査の結果、陽性だった場合は、シプロキサン+フラジールを1日2回×14日間内服します。

参考文献

1)Johnston-MacAnanny EB,Harthett],England’LL,et al:Chrenic endometrilsis is a frequent finding in women with recurrent implantation failure after in vintro fertilization. FertilSteril 2010:93:437-41