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体外受精の安全性

体外受精の安全性(副作用と先天異常発生の可能性)

  1. 卵巣刺激の過程でおこる副作用として「卵巣過剰刺激症候群」があります。重度の場合には卵巣腫大など生命の危険にさらされることもあります。
  2. 経膣超音波を使用しての採卵は一般には安全性が高いものですが、血管や腸管を損傷することが皆無とは言えません。更に、これらに際して行なわれる静脈麻酔についても副作用が起こる可能性があります。
  3. 1~2個の受精卵を子宮に移植しますが、ある頻度で多胎妊娠(双胎以上)になることがあります。
  4. 着床しても、流産に至る可能性が少なくありません。また、子宮外妊娠が起こることも報告されています。
  5. 体外受精・胚移植によって生まれた児に特に先天異常が多いという報告はありません。しかし長期的な予後に関してのデータは十分とはいえないのが現実です。

体外受精が実施不可能な場合について

1.次のような場合は本法の実施が出来ないことがあります。

  • 母体が非常に高年齢の場合
  • 腹腔内に広範囲の炎症や癒着があり採卵が困難な場合
  • 無精子症や高度の乏精子症の場合
  • 子宮膣内に広範な癒着や、高度の奇形がある場合
  • 母体に、妊婦の継続を不可能にするような重症の合併症がある場合

2.次のような場合は本法の実施を途中で中断することがあります。

  • 卵胞が十分発育しない場合
  • 下垂体が早く反応し、排卵誘発剤の使用で十分コントロールできない場合
  • 精子が採取できない場合
  • 採卵できなかった場合
  • 卵が全く受精しなかった場合